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昨日に引き続き、2008年8月3日(日)静岡県・静岡市長田体育館で開催されたグラップリング賞金トーナメント「寝技deGO!」の詳細を追って行きます。

まずは66kg以下級から紹介します。

66kg以下級トーナメント

     ┌─塩澤正人(フリー)
    ┌┤
    ││┌高梨晃弘(YAMAGYM)
    │└┤
    │ └石田 浩(Renger品川gym)
   ┌┤
   ││ ┌鈴木庸介(格闘技ジムNEXT)
   ││┌┤
   │││└松田康太(Twist)
   │└┤
   │ │
   │ └--村田卓実(和術慧舟會 A-3)
   │  
  ─┤
   │  
   │ ┌--戸井田カツヤ(和術慧舟會トイカツ道場)
   │ │
   │┌┤
   │││┌吉間順一(MAX-GYM)
   ││└┤
   ││ └川口正春(Twist)
   └┤
    │ ┌梅原直紀(禅道会)
    │┌┤
    ││└森田拓郎(Twist)
    └┤
     │┌門野正敬(岳南塾)
     └┤
      └鈴木徹(和術慧舟會 岩手支部)
      
このトーナメントの注目はなんと言ってもムラタク、トイカツ、テツハダの和術慧舟會勢と引退後も伝説として語り継がれるほどの強さを持つ塩澤正人選手でしょう。
そして2回戦に入り、塩澤選手の試合が始まりました。
噂通りのすばらしい動きを見せ、確実にポイントを加算していき試合も後半に入り、ここでアクシデントが・・・。
試合中のバッティングにより塩澤選手の目じりが切れたようです。
流血がひどく傷が想像以上に深いため塩澤選手自ら試合を辞退してしまいました。
このときのポイント20-0で塩澤選手が優勢でしたが、実に残念な結果に終わってしまいました。

その後2回戦を順当にムラタク選手、トイカツ選手、徹選手が一本を極め勝ち上がりました。

そして迎えた準決勝、塩澤選手から勝利?をもぎ取った石田選手と、ムラタク選手の一戦。やはりプロとアマの実力差かポジショニングで村田選手が圧倒し10−0で村田選手が勝利。
しかしこの石田選手も塩澤選手、ムラタク選手相手に何度も危ないシーンがありながらも極めさせない力は侮れませんでした。

反対のブロックではトイカツ選手と徹選手の一戦。

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動いて動いて動きまくるトイカツ選手の試合はいつ見ても面白いです。
壮絶な試合の末ラスト3秒に徹選手のテイクダウンを決め、徹勝利に軍配が上がりました。
この試合は間違いなく今大会のベストバウトでしょう。

そして決勝はムラタク選手VS徹選手。
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この二人は何度もグラップリング大会の決勝で顔をあわせているため、お互い手の内を知り尽くしているかと思います。
それだけに緊張感のある堅い試合の中、徹選手が2度のテイクダウンでポイント優勢勝ちし見事優勝しました。


続きまして77kg以下級トーナメントです。
77kg以下級トーナメント

     ┌マルコス・ソウザ(BONSAI)
    ┌┤
   ┌┤└石原孝之(YAMAGYM)
   ││
   │└--鷲巣陽平(岳南塾)
   │ 
  ─┤
   │ ┌秋元駿一(和術慧舟會東京本部)
   │┌┤
   ││└池谷 隆(YAMAGYM)
   └┤
    │┌望月信哉(Twist)
    └┤
     └ホベルト・ソウザ(BONSAI)

大本命であろうソウザ兄弟に他の選手がどこまで食らいつけるかというトーナメント。対抗馬としてはプロとしても活躍する秋元選手。
マルコス・ソウザは一回戦を三角十字、二回戦を腕十字と一本勝ちで決勝まで進出。
反対側の枠ではホベルト・ソウザが1回戦を三角絞め、秋元選手が1回戦を腕十字で勝ち上がり準決勝で対決。
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立ち技の攻防からホベルトソウザがテイクダウンでポイントを先制、その後パス、マウント、腕十字、三角絞め、チョークと次々に仕掛けるも、極めきれず最終的に17-0とホベルト・ソウザのポイント優勢勝ち。

そして、決勝はマルコス・ソウザとホベルト・ソウザの兄弟対決が見られるかと思いきや、やはり試合せず勝敗を分け合いました。
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そして注目のK太郎選手が出場する88kg以下級を紹介します。
88kg以下級トーナメント

     ┌中村K太郎(和術慧舟會東京本部)
    ┌┤
   ┌┤└山崎昭博(SUBMIT静岡)
   ││
   │└--ノン・タ(TWIST)
   │ 
  ─┤
   │┌─甲斐俊光(TWIST)
   └┤
    └─フアン・カイオ(BONSAI)

一回戦、中村K太郎選手の対戦相手はプロとして数々の戦績を誇る山崎選手
しかしこの山崎選手をものともせずさくっとチョークスリーパーで一本勝ち勝利。

続く準決勝はノン・タ選手の欠場により不戦勝、そのままK太郎選手が一足早く決勝に進出。

対抗枠からはTwistの甲斐選手とフアン・カイオの一戦。
甲斐選手はプロでほとんど試合をしていないため全国区こそ名前はそれほど知れ渡っていないかもしれませんが、静岡で最強と噂される地元で超有名な激強選手です。

対戦相手のフアンは当ブログでも何度か紹介しているブルテリアスポンサー選手です。本来77kgの選手ながらも、同門のマルコス・ソウザとホベルト・ソウザが77kgに出場する為、階級を上げてのチャレンジです。

フアンが引き込んで、対格差をものともせずXガードからのスイープを決めポイントを先制。
その後再立ち技の攻防に戻りフアンが再度引き込みXガードからのスイープへ。そこへ甲斐選手のカウンターで一気にパスを仕掛けその攻防から一瞬でアナコンダチョークの体勢に。
甲斐選手の得意技だったらしく、場内がまるでK太郎選手がバックとった時のような盛り上がりを見せました。
フアン選手アナコンダに捕まりあえなく初戦敗退。甲斐選手が一本勝ちで決勝進出。

(※ここでこの記事を見ている柔術家のみなさんに忠告です!
グラップリングでもハーフガードが危ない時代が来ました。アナコンダチョークが流行っている昨今、柔術の試合のつもりでグラップリングに出場しハーフガードをしてしまうとアナコンダの餌食になってしまいます。出場の際は十分な対策を練りましょう。)


そして、決勝は注目のK太郎選手と甲斐選手の一戦。
甲斐選手が先に仕掛けるも流れで下になってしまう。
K太郎選手パスガードでポイントを先制し、甲斐選手がガードに戻し立ちの展開から仕切りなおし。
その後K太郎選手がアームドラッグからバックを奪い、チョークできっちり一本を奪いました。
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いったいどんだけ強いんだ!?というK太郎選手底知れなさの謎が深まるばかりでした。

今大会は良い試合が多くこの試合を現地で見られた方はとてもお得だったかと思います。
なお、今大会の模様は今年末頃発売されるサブミッション魂4の付属のDVDにて収録される予定ですので、是非ご期待下さい。


結果

66kg以下級
優勝 鈴木徹(和術慧舟會 岩手支部)
準優勝 村田卓実(和術慧舟會 A-3)

77kg以下級
優勝 マルコス・ソウザ(BONSAI)
準優勝 ホベルト・ソウザ(BONSAI)

88kg以下級
優勝 中村K太郎(和術慧舟會東京本部)
準優勝 甲斐俊光(TWIST)


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